kunji5522’s diary

原田君事の俳優になったきっかけから俳優業18年の思い出

原田君事と映画『八甲田山』 7

とてつもなく寒いのに服を脱いで裸になるなんて不思議な気がしますが、調べてみるとこの異常行動は「矛盾脱衣」という現象で実際に寒冷地で遭難して凍死した死体の中に裸で見つかる例があるそうです。 体温低下を阻止しようと体内の温度を上げようとする人間…

原田君事と映画『八甲田山』 6

シーン80 八甲田―鳴沢 大隊本部の雪濠。 ここは炊事班兼用で大きな平鍋が炭火の上に据えつけられて飯を炊いているが、炭火の熱で周囲の雪が溶けて釜が傾き、炊事係も大苦労だ。 雪濠の上から声。 「第四小隊でありますが、飯上げはまだでありますか!」 炊事…

原田君事と映画『八甲田山』 5

青森歩兵第五連隊は210名の大部隊と云う設定なんで、東京から来た若手の役者だけでなく現地の人々にエキストラとして参加してもらうことになっていました。 雪中行軍隊の後方、特に雪ぞりの輸送隊はほとんどエキストラです。 新聞広告で募集した1月の青森は…

原田君事と映画『八甲田山』 4

1月4日から撮影スタ-ト。 早朝6時には起こされて、準備して7時30分には出発です。 撮影内容でスケジュ-ルは変わりますが、夕方4時頃に酸ヶ湯温泉の旅館に戻って夕食後、夜間撮影がある日はそれから出掛けていくことになります。 昼間の撮影で零下15度以下…

原田君事と映画『八甲田山』 3

映画『八甲田山』は明治期の日本陸軍の物語です。 明治期の男の髪形の件では演出家の柳永二郎先生に怒られた舞台『湯島の白梅』のことが咄嗟に私の頭をよぎりました。 さむらいプロに入った当初、中丸忠雄さんの付き人をやっていたときに出演した名古屋の御…

原田君事と映画『八甲田山』 2

神戸生まれの神戸育ち、こんな大雪を目の前で見たのは初めてでした。 荷物を集合場所の公民館に降ろし、早めの昼食後、他の役者たちと共に雪道歩行に慣れるため雪中行軍遭難記念像まで行きましたが、こんな凄い雪道を歩いたのは生まれて初めてです。 天気は…

原田君事と映画『八甲田山』 1

日露戦争を前にした1902年(明治35年)に起こった日本陸軍青森歩兵第五連隊の八甲田山雪中行軍遭難事件を題材にした映画で、足掛け3年の制作期間をかけて完成した大作です。 映画『八甲田山』の企画は1974年に公開された松竹と橋本プロの提携作品である映画…

映画『八甲田山』のふんどし男75

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追悼 橋本忍

日本映画専門チャンネルで、追悼 橋本忍 『八甲田山』特別上映イベント 日本邦画劇場888回特別企画 応募締め切り 2018年8月20日(月)深夜12時 の記事を見つけ、【『八甲田山』のふんどし男75】の原田君事と致しましては早速応募をしましたが、当たるかどう…

映画『落葉とくちづけ』 藤岡弘・尾崎奈々・ヴィレッジ・シンガ-ズ

監督:斉藤耕一。1969年公開 松竹映画。 当時の若者に支持者が多かった斉藤耕一監督は、映画『約束』『旅の重さ』などが代表作で、日活のスチ-ルカメラマン出身です。 私が撮影開始前に、挨拶に伺い「日活の今戸プロデュ-サ-の処に居候をしていました」と…

テレビ時代劇『大盗賊』丹波哲郎

『大盗賊』全13話 監督/降旗康男・小野田嘉幹 ほか 出演/丹波哲郎 野際陽子 三ツ木清隆 内田良平 原田君事 1974年 丹波プロダクション・国際放映・フジテレビ 『大盗賊』は私が唯一レギュラ-出演をした丹波プロダクション制作 のテレビ時代劇です。 丹波さ…

You Tubeを観て

町山智浩の映画塾『子連れ狼』予習・復習編、wowow#195を観て、聴いて感じたことは、ゲストの春日太一さんと三隅研次監督の作品の感想、関係者の方をインタビュ-して得た知識を面白可笑しくプロの技術で話されている、春日太一の俄かファンではあるが原田…

YouTubeで発見

YouTubeで『八甲田山』関連の映像を観ていたとき、たまたま春日太一(映画史・時代劇研究家)さんの「陰謀史で読み解く八甲田山」が目にはいり面白そうなタイトルに興味をひかれ、見始めました。熱のこもった話術、豊富な知識、伝わってくる誠実さ、取り上げ…

映画『続・人間革命』

前作の『人間革命』に引き続いて、この『続・人間革命』でも丹波さんは創価学会の2代目会長戸田城聖先生の役を熱演されています。 今回の作品は若き日の3代目会長池田大作先生があおい輝彦さん演じる山本伸一という名で登場し、戸田城聖先生の教えが引き継が…

映画『皇帝のいない八月』吉永小百合。

監督/山本薩夫。丹波哲郎。山崎務。高橋悦史。山本圭。渡瀬恒彦。1978年公開 松竹。 右翼政権樹立を目的とした自衛隊による武力ク-デタ-を描いた映画で自衛隊の精鋭部隊に乗っ取られた国鉄のブル-トレイン「さくら」が舞台になっています。 丹波さんは防…

丹波哲郎VS松田優作、映画『ひとごろし』

山本周五郎の原作で武芸はまるでダメで臆病な侍による上意討ちの話しです。 一流の剣の使い手で武芸の指南役として藩に抱えられた仁藤昂軒は藩内での評判が良くないため酒に酔ったところを襲撃されますが、逆に返り討ちにします。 丹波さん演じる仁藤昂軒の…

朝丘雪路さんが4月27日に亡くなられていたことを知って!

お悔やみ申しあげます。何故、私がブログを書く気になったかと言いますと、津川雅彦さんと朝丘雪路さんが結婚をされるきっかけとなった、名古屋 御園座 1ヶ月公演『湯島の白梅』『お富与三郎』舞台の公演中、傍で見ているとすごく仲がよく、あれっと思ってい…

映画『赤穂城断絶』

映画『柳生一族の陰謀』を大ヒットさせた深作欣二監督が撮る忠臣蔵は今までの常識を打ち破るような奇抜な忠臣蔵になると予想していましたが、完成した映画『赤穂城断絶』を観たところ意外なほど定石通りに撮られた印象でした。噂では深作監督と大石内蔵助を…

映画『ポルノ時代劇 亡八武士道』

監督/石井輝男。出演/丹波哲郎、伊吹吾郎、ひし美ゆり子、内田良平。1973年公開。東映。小池一雄・小島剛夕による劇画が原作の映画化で、この頃『影狩り』や『ゴルゴ13』『子連れ狼』『御用牙』などの劇画の映画化が流行っていました。原作を読んで気に入っ…

映画『樺太1945年夏 氷雪の門

監督/村山三男。出演/二木てるみ、岡田可愛、藤田弓子、丹波哲郎。1974年一部地域のみ公開JMP・東映洋画部配給。終戦の年の8月、樺太の真岡郵便局の電話交換手たちに起こった悲劇を中心に、樺太に住んでいた日本人に降りかかった終わったはずの戦争に巻き…

テレビ時代劇『新・座頭市』第1シリ-ズ

神戸で出来の悪い会社員をヤッテタ頃、勝新太郎さん主演の大映映画『悪名』にハマッテ、勝さんのせりふ河内弁を真似て三宮、元町で与太っていました。その勝新太郎さんの代表作である座頭市第6話「師の影に泣いた」に出演できるとあって張り切って京都へ行き…

テレビ特撮ドラマ『快傑ズバット』

宮内洋君は丹波哲郎プロの後輩俳優ですが、丹波さんとのつき合いは私よりも古い丹波一門の兄弟弟子です。彼は東映特撮ドラマに早くから主演していて、このジャンルではスタ-です。人呼んでさすらいのヒ-ロ-『快傑ズバット』は小林旭さんの主演で大ヒット…

時代劇スペシャル『牢獄の花嫁』~連続殺人の謎に挑む父の愛~

監督/渡邊祐介。出演/丹波哲郎・丹波義隆、坂口良子、垂水吾郎、野際陽子、宮内洋、原田君事。原作/吉川英治。1981年。丹波企画・松竹・フジテレビ。丹波哲郎さん演じる引退した与力の塙江漢が殺人事件の下手人として捕らえられた息子の無実を晴らすために5…

映画『仁義なき戦い/代理戦争』

監督/深作欣二。出演/菅原文太・小林旭・渡瀬恒彦・梅宮辰夫・室田日出男・丹波哲郎。映画『仁義なき戦い』の第3作ですが、この『仁義なき戦い/代理戦争』こそが第1作の集団抗争劇を時系列的に引き継ぐ続篇としてふさわしい内容になっています。第2作の『仁…

映画『神戸国際ギャング』

監督/田中登。 出演/高倉健 菅原文太 丹波哲郎。1975年公開。東映京都撮影所。 戦後の神戸三宮を舞台にした軽快なジャズの流れる映画『神戸国際ギャング』に丹波哲郎さんは三国人連盟の会長の朴役で出演され、私は朴会長の代貸し役で丹波さんの横に付いてい…

原田君事からのお知らせ

華やかなスタ-たちが銀幕を彩った映画の黄金期はすでに去り、時代は、日本映画が衰退期に入った1967年頃、厳しい現実が待っている松竹大船なのですが、そのときの私は何も分らず、人に煽てられ。ただ映画スタ-になれると信じて親の反対を押し切り、ボスト…

恩人 松井八郎先生を偲んで(1)

作曲家/ジャズピアニスト。淡谷のり子、春日八郎、越路吹雪、森繁久弥などの歌手へ楽曲を提供。ハナ肇の才能を見出し、メジャ-デビュ-のきっかけを作った。日本映画の音楽も担当し、代表作は映画『三等重役』東宝。映画『大当たり狸御殿』宝塚映画/東宝。…

名匠 三隅研次監督との出会い(7)

何の作品で太秦の東映京都撮影所へ行っていたのか忘れましたが、その日は撮影がなかったんで旅館で何気なく新聞を読んでいたら『映画監督の三隅研次入院』の記事が載っていました。慌てて病院の場所を旅館で尋ねて見舞いに行きました。私が病室に顔を出すと…

名匠 三隅研次監督を偲んで(6)

映画『狼よ落日を斬れ』風雲篇・激情篇・怒涛篇。 原作/池波正太郎 監督/三隅研次 出演/高橋英樹 松坂慶子 緒形拳 近藤正臣 西郷輝彦 1974年公開 松竹。三隅研次監督の最後の作品となった映画『狼よ落日を斬れ』にも出演させていただきました。映画『砂の器…

名匠 三隅研次監督との出会い(5)

翌日、友達と待っていると監督さんが自ら車を運転して迎えに来てくださり、お気に入りの喫茶店を三軒もハシゴして内容は忘れましたがいろんな話しを聞いた記憶が残っています。こだわりの強い三隅監督は大のコ-ヒ-好きで酒は全く呑まない方でした。勝プロ…