kunji5522’s diary

原田君事の俳優になったきっかけから俳優業18年の思い出

テレビ時代劇『大盗賊』丹波哲郎

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 『大盗賊』全13話 監督/降旗康男小野田嘉幹 ほか

  出演/丹波哲郎 野際陽子 三ツ木清隆 内田良平 原田君事

  1974年 丹波プロダクション・国際放映・フジテレビ

 

 『大盗賊』は私が唯一レギュラ-出演をした丹波プロダクション制作          のテレビ時代劇です。

 丹波さんは白の頭巾に白の着流しという派手な衣裳で悪徳商人や腹黒い権力者の屋敷に潜入して二刀流の華麗な立ち回りで悪人たちを成敗してから大金を頂戴していく「闇将軍」と呼ばれる盗賊の頭を演じていました。

 「闇将軍」の普段の姿は江戸庶民に人気の浮世絵師の緑川(りょくせん)で絵師の設定にしたことには訳があり、丹波さんの父親で陸軍の薬剤官から画家に転身した丹波二郎氏の存在が影響していると聞いたことがあります。

私の役は昼間の顔は瓦版売り、夜は丹波さん演じる盗賊の頭の手下で、

潜入する屋敷へ向かうために丹波さんが乗る大名駕篭を画面の右側で担いでいます。

このドラマが丹波プロダクションに入ってからの私の初仕事でした。

「最初はどうなる事かとヒヤヒヤしたが、場数をこなすと芝居が上手くなっていくもんだなぁ」と、全13話の撮影が終了したときに、ようやく丹波さんに褒められました。