kunji5522’s diary

原田君事の俳優になったきっかけから俳優業18年の思い出

2019年石磨きに挑戦

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 開高健さんの本を読んでいると、石の話しが出てきました。読み進んでいるうちに石に興味が湧いてきました。どこまで出来るかわかりませんが本年は石磨きに挑戦!

 

 映画『砂の小舟』 ビデオ題名/丹波哲郎の地上より大霊界

   企画・制作/丹波哲郎 監督/原田雄一・丹波哲郎

   脚本/佐藤肇丹波哲郎 出演/丹波哲郎 津奈美里ん 林田昭彦

   1977年制作 1980年新宿東映ホ-ルにて2週間限定公開

   丹波企画 カンヌ映画祭正式出品作品

 

 二人には誰にも言えない悩みがあった。

 砂から掘り出した幻の小舟に導かれて千年の過去へ。

 若い恋人たちがたどる輪廻転生にまつわる不思議な愛の世界。

 

  丹波企画で制作した映画『砂の小船』は、丹波さんが最初に霊界や輪廻転生を扱った映画なんですが、制作当時は許されたであろう冒頭の幼な子たちの描写が現代は厳しい規制対象となっていて、大人の事情で上映やDVD販売が困難になっているようです。

完成当時も大手映画会社は配給に及び腰だったようで、丹波さんの手許で三年近く眠ったまま1980年になって新宿の小規模なホ-ルで2週間限定の公開となりました。

カンヌ映画祭に出品したようですが、結局、製作費のほとんどを回収できていない大赤字の映画です。

 

 映画『八甲田山』の青森ロケから帰った2月に、私は映画『砂の舟』の撮影で島根県隠岐の島と新潟県佐渡島へ行きました。

映画に登場する私は山賊の役で場面も少なく大したことはなかったんですが、私は他に映画に登場しない重要な役どころを任されていて、これが、映画『八甲田山』の次くらいに大変な思いをすることになったのです。

 

 この映画の主役は丹波さんがポ-と呼んでいた津奈美里んさんと林田昭彦君なんですが、映画の中で砂から掘り出された小舟が、まるで意思を持っているかのような不思議な動きをして二人を約800年前の鎌倉時代へ導くのです。コンピュ-タ-・グラフィックスなどない頃の映画撮影です。

小舟が感情を持つようにいろいろ動くとなれば、誰かが陰に隠れながら小舟を操るしかありません。

 もうお分かりだと思いますが、この私が、凍てつく2月の海に入ってカメラに映らないように反対側から小舟を操作していた訳です。

ウエットス-ツを着ていたんで『八甲田山』のふんどし一丁の裸に比べれば大したことのない寒さなのかもしれませんが、何時間も冷たい水に浸かっていることでジワジワ感じる寒さは、瞬間的な寒さとは違った辛さががあります。何日もかかったんで私には地獄の撮影となりました。

 佐渡の撮影の時、熱帯魚の水槽に入れたら綺麗だろうと思って佐渡の赤玉石の原石を買ってきたんですが、石が重いので水槽に入れて割れたら拙いと思い、物置に仕舞っておいていたんですが、インタ-ネット等で勉強しながら石磨きに挑戦します!