kunji5522’s diary

原田君事の俳優になったきっかけから俳優業18年の思い出

恩人 松井八郎先生を偲んで(1)

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作曲家/ジャズピアニスト。淡谷のり子、春日八郎、越路吹雪森繁久弥などの歌手へ楽曲を提供。ハナ肇の才能を見出し、メジャ-デビュ-のきっかけを作った。日本映画の音楽も担当し、代表作は映画『三等重役』東宝。映画『大当たり狸御殿』宝塚映画/東宝。映画『ジャンケン娘』東宝。映画『サザエさんの青春』東宝。映画『生きものの記録』東宝。映画『青島要塞爆撃命令』東宝。松竹大船撮影所の俳優部を退社して、世の中が大阪万博日本万国博覧会)の開幕に浮かれている頃、銀座のクラブで働いている女性に飯を食わせて貰いながら「俺はいったい何をやってんだろう。フリ-の俳優なんて単なるいい訳だし、外人専門クラブのママのボディガ-ドやホテルオークラのキッチンで鍋洗いをするために親父の反対を押し切って神戸から出てきたんじゃない。心機一転、とにかく何とかしなくっちゃ!と普段使い惜しみをしていた悩ミソを絞り出して真剣に将来を考えるようになりました。考えれば考えるほど遠ざかっていた芸能界や役者の仕事にまた戻りたいという気持ちが強くなり、藁にもすがる気持ちで電話をしたのが日本作曲家協会です。石原裕次郎さんのヒット曲「泣かせるぜ」「逢えるじゃないかまたあした」の作詞家、滝田順さんが経営をしていた青山のクラブでアルバイトをしていたときにお客さんとして店に来られていた作曲家の松井八郎先生の自宅の電話番号を尋ねました。糸くずほどの細い縁であっても、頼んでみなけりゃ分りません。たとえ出たとこ勝負でも突き進むしか仕方ないんです。